療育・発達支援のブログ|凹凸凸凹保育園

「発達障害って病気なの?」 ADHD・ASD・LDの特性を正しく理解しよう

編集者

編集チーム/凹凸凸凹保育園

2025年02月04日

  
「発達障害って病気なの?」 ADHD・ASD・LDの特性を正しく理解しようのイメージ画像

「うちの子、発達障害かもしれない…」
そう思ったとき、どのような気持ちになりましたか?

不安、戸惑い、焦り——。
お子さんの成長を願うからこそ、「この子の未来はどうなるんだろう」「何かできることはあるのかな?」と考えるのは、ごく自然なことです。

特に「発達障害」という言葉を聞くと、「普通に育ってほしい」「治せるものなら治したい」と感じる保護者の方も多いかもしれません。

でも、発達障害は「病気」ではなく、「脳の特性」です。
つまり、風邪やケガのように治療するものではなく、お子さんの特性に合った関わり方や環境を整えていくことが大切なのです。

「発達障害」と言われると、マイナスなイメージを持ちやすいですが、実は 特性を理解し、適切にサポートすることで、お子さんの持っている力を最大限に引き出すことができます。

この記事では、発達障害の基本的な理解と、お子さんが生きやすくなるためのサポート方法について詳しくお伝えしていきます。
「この子にとって最適な関わり方を知りたい」と思ったら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

発達障害とは?

「発達障害」という言葉を聞いたとき、どんなイメージを持ちますか?
「普通の子と違う」「何か問題がある」「治療が必要」—— そんな不安を抱く方も多いかもしれません。

でも、発達障害は 「脳の特性」 であり、決して病気ではありません。
発達の仕方には個人差があり、お子さんの 「得意なこと」と「苦手なこと」の差が大きい のが特徴です。

例えば…
✔︎ 注意力が続かないけれど、好きなことには驚くほど集中する(ADHD)
✔︎ 友だちと遊ぶのは苦手だけれど、一つのことを極める力がある(ASD)
✔︎ 読み書きは苦手だけれど、頭の中でイメージするのが得意(LD)

このように、発達障害のあるお子さんは、それぞれに「独自の力」を持っています。
しかし、学校や日常生活では「できないこと」にばかり目が向けられ、本人も周囲も困りごとを抱えてしまうことがあります。

また、発達障害の特性ははっきりと線引きできるものではなく、複数の特性が重なっていたり、診断基準を満たさない「グレーゾーン」のお子さんもいます。

だからこそ大切なのは、「この子はどんな特性を持っているのか?」を知り、その子に合ったサポートをしていくこと。
決して「普通にならなければいけない」のではなく、「その子らしく生きやすくなるための工夫」を見つけていくことが、療育の目的なのです。

発達障害の主な特性

発達障害には、大きく分けて3つの特性があるとされています。

それぞれの特性は単独で現れることもあれば、複数が重なり合うこともあります。
また、成長とともに変化することも多いため、お子さんの「今の特性」を理解することが大切です。

① 注意欠如・多動症(ADHD)

✔︎ 集中が続かない / 忘れ物が多い
✔︎ じっとしているのが苦手 / 落ち着きがない
✔︎ 衝動的に行動してしまう(思ったことをすぐ口にする、順番を待つのが苦手 など)

ADHDのお子さんは「気を散らしやすい」「じっと座っていられない」という特徴があり、学校生活や集団行動で困難を感じやすいです。
一方で、好きなことには驚くほどの集中力を発揮したり、新しいことにどんどんチャレンジできる力を持っています。

② 自閉スペクトラム症(ASD)

✔︎ コミュニケーションが苦手(目を合わせない、会話がかみ合わない など)
✔︎ こだわりが強く、決まったルールや順序に固執する
✔︎ 感覚が過敏 / 鈍感(大きな音が苦手、特定の触感が気になる など)

ASDのお子さんは、社会的なやりとりが難しいと感じることが多く、集団の中で孤立してしまうこともあります。
しかし、ルールをしっかり守ることが得意だったり、特定の分野で素晴らしい能力を発揮することも少なくありません。

③ 学習障害(LD)

✔︎ 読み書きや計算が極端に苦手(字がうまく読めない、数字の順番が分かりにくい など)
✔︎ 指示をうまく理解できず、授業についていけないことがある
✔︎ 考えをうまく表現できない

LDのお子さんは、特定の学習分野で困難を感じることが多いですが、得意な分野では素晴らしい力を発揮することもあります。
そのため、「勉強が苦手」なのではなく、「勉強の方法を工夫する」ことで、能力を引き出すことができます。

グレーゾーンとは?

診断基準に当てはまらなくても、発達に特性を持つお子さんは多くいます。
「グレーゾーン」と呼ばれる状態で、「少し気になるけれど診断はつかない」というケースもあります。
この場合、診断がなくても 適切なサポートを受けることで、困りごとを減らしていくことが可能です。

お子さんの特性を知ることが、よりよい関わり方を見つける第一歩になります。

発達障害の子どもが直面しやすい困りごと

発達障害のあるお子さんは、「できること」と「苦手なこと」の差が大きいため、日常生活や学校生活でさまざまな困りごとに直面することがあります。
ここでは、よく見られる困りごとを具体的に紹介します。

① コミュニケーションの難しさ

✔︎ 相手の気持ちを読み取るのが苦手(表情や言葉の意図がわからない)
✔︎ 一方的に話してしまう / 会話がかみ合わない
✔︎ 冗談や曖昧な表現が理解しにくい

学校や園で友達と遊びたい気持ちはあっても、「どう関わればいいかわからない」と悩むことが多いです。
また、意図せず相手を傷つける発言をしてしまい、トラブルにつながることもあります。

② ルールや変化への対応が苦手

✔︎ 決まった順番ややり方にこだわる
✔︎ 急な予定変更に強いストレスを感じる
✔︎ 特定の場所や道順に固執する

たとえば、「いつもと違う先生が担当する」「給食のメニューが変わった」など、ちょっとした変化でも不安を感じやすいです。
パニックを起こしてしまうこともあるため、事前に変化を伝えておくことや、見通しを立てる工夫が重要です。

③ 感覚の過敏さ・鈍感さ

✔︎ 特定の音や匂いが極端に気になる(掃除機の音が怖い、特定の食べ物のにおいが苦手 など)
✔︎ 肌触りや質感に敏感(服のタグがチクチクして気になる、靴下を履きたがらない など)
✔︎ 痛みに鈍感(転んでもあまり痛がらない)

感覚の特性があるため、「ワガママ」や「好き嫌いが激しい」と誤解されることもありますが、本人にとっては本当に 「耐えがたい感覚」 なのです。

④ 学習や日常生活の困難さ

✔︎ 指示を聞いても理解しにくい
✔︎ ノートをとるのが苦手 / 黒板を写すのが遅い
✔︎ 着替えや食事に時間がかかる / お箸やスプーンが使いにくい

「サボっている」「怠けている」と誤解されることもありますが、本人は一生懸命頑張っているのに、どうしてもできない ことが多いのです。

お子さんの困りごとは、周囲の理解とサポートで大きく変わります。
「できない」と決めつけるのではなく、「どうすればできるようになるか?」を一緒に考えていくこと が大切です。

困りごとを減らすためにできること

発達障害のあるお子さんが生活しやすくなるためには、**「苦手なことを無理に克服させる」のではなく、「その子に合った方法でサポートする」**ことが大切です。
ここでは、具体的な対応策を紹介します。

① コミュニケーションのサポート

✔︎ 言葉だけでなく、視覚的なヒントを活用する(写真・イラスト・ジェスチャー など)
✔︎ 短く、わかりやすい言葉で伝える
✔︎ 会話のルールを練習する(順番を守る、相手の話を聞く など)

「ちゃんと話を聞いてくれない」と感じることがあるかもしれませんが、
発達障害のあるお子さんは 「耳で聞いた情報」よりも「目で見た情報」の方が理解しやすい 傾向があります。
そのため、視覚的なサポートを取り入れることで、伝わりやすくなります。

② ルールや予定の見通しを立てる

✔︎ 1日の流れを「絵カード」や「スケジュール表」で見せる
✔︎ 急な変更があるときは、事前に伝える(「今日はいつもと違う先生だよ」など)
✔︎ できるだけシンプルなルールを作り、繰り返し伝える

「変化があるとパニックになりやすい」お子さんには、「事前に伝えて心の準備をさせる」 ことで、不安を軽減できます。

③ 感覚過敏・鈍麻への工夫

✔︎ 音に敏感なら、耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンを活用
✔︎ 肌触りにこだわるなら、タグのない服や柔らかい素材のものを選ぶ
✔︎ 特定の食べ物が苦手なら、見た目や食感を変えてみる(スムージーにする、別の食材で代用する など)

「ワガママ」と決めつけず、その子にとっての「快適な環境」を整えることが大切です。

④ 学習や生活のサポート

✔︎ 書くのが苦手なら、タブレットや音声入力を活用する
✔︎ 文字を読むのが難しいなら、音読アプリやふりがな付きの本を使う
✔︎ 日常生活のスキルは、一つずつ段階を踏んで教える

「できないことを叱る」のではなく、「どうすればできるか?」を一緒に考えていくことが大切です。

小さな工夫を積み重ねることで、お子さんの「できた!」が増えていきます。
発達障害のあるお子さんにとって、環境の調整や適切なサポートが成長のカギとなるのです。

療育ができること

「療育って本当に効果があるの?」
「うちの子に合うのか分からない…」

そう感じている保護者の方も多いかもしれません。
でも、療育は 「発達障害のあるお子さんが生活しやすくなるための具体的なサポート」 です。

療育の目的とは?

療育の目的は、 「苦手なことを無理に克服させる」 のではなく、「得意なことを伸ばしながら、日常生活で困らない工夫を身につける」 ことです。
例えば、こんな力を育てることができます。

✔︎ ことばのサポート(発語を促す / コミュニケーションの方法を学ぶ)
✔︎ 感情のコントロール(癇癪を減らし、気持ちを伝える力を育む)
✔︎ 生活スキル(食事・着替え・トイレなど、日常生活の自立を支援)
✔︎ 集団生活の練習(ルールや順番を守る / お友だちとの関わり方を学ぶ)

お子さんの特性に合った支援を受けることで、「できること」が増え、自己肯定感を育むことができます。

療育はどんな方法で進めるの?

療育には、大きく分けて 「個別療育」と「集団療育」 の2つの方法があります。

📌 個別療育(1対1の支援)
・ ことばや感情のコントロールをじっくりサポート
・ その子の特性に合わせた細かい指導ができる

📌 集団療育(小グループでの活動)
・ ルールを守る練習、お友だちとの関わり方を学ぶ
・ 遊びの中で自然にコミュニケーションを育てる

お子さんの特性に合わせて、「個別」と「集団」を組み合わせながら支援するのが理想的です。

療育は早い方がいい?

「まだ小さいから、もう少し様子を見ようかな…」
そう考えることもあるかもしれません。
でも、療育は 「早く始めるほど効果が出やすい」 という特徴があります。

幼児期は脳の発達が著しく、適切なサポートを受けることで、苦手なことへの対処法を自然に身につけることができます。
そのため、「少しでも気になることがあるなら、早めに相談する」ことが大切です。

療育は 「特別なもの」ではなく、「お子さんが自信をもって成長するためのサポート」 です。
「どうすれば、この子が生きやすくなるだろう?」と考えたとき、療育は大きな力になるはずです。

療育を受けると変わること

「療育を受けると、どんな変化があるの?」
「本当に意味があるの?」

そう疑問に思う方もいるかもしれません。
実際、療育を受けたからといって、すぐに目に見える成果が出るわけではありません。
でも、続けることで少しずつ「できること」が増え、お子さん自身の生きやすさが変わっていきます。

① コミュニケーションがスムーズになる

・自分の気持ちを言葉やジェスチャーで伝えられるようになる
・友だちや大人とのやりとりがスムーズになる
・会話のキャッチボールができるようになる

たとえば、「おもちゃを取られたときに怒る」のではなく、「貸して」と伝えられるようになったり、遊びのルールを理解できるようになります。
これによって、お友だちとのトラブルが減り、より楽しく関われるようになります。

② 感情のコントロールが身につく

・癇癪(かんしゃく)を起こすことが減る
・気持ちを落ち着ける方法を学ぶ
・予定変更があっても対応できるようになる

発達障害のあるお子さんは、「思い通りにならないこと」に強いストレスを感じることがあります。
療育では、気持ちを落ち着かせる方法(深呼吸、リラックスグッズの活用 など)を学ぶことで、感情のコントロールが少しずつ上達していきます。

③ 日常生活がスムーズになる

・着替えや食事、トイレなどの生活スキルが身につく
・「やらなきゃいけないこと」に自分で取り組めるようになる
・親子のストレスが減り、家庭での時間が穏やかになる

たとえば、「着替えが苦手」なお子さんには、動きやすい服を選ぶ・ステップごとに練習することで、無理なくできるようにサポートしていきます。
これにより、朝の支度がスムーズになり、保護者の負担も減るのです。

④ 自己肯定感が高まる

・「できた!」の経験が増えて、自信を持てるようになる
・失敗しても「大丈夫!」と思える力が育つ
・「自分らしくいていい」と感じられるようになる

「何をやっても怒られる」「失敗ばかりする」と思うと、お子さんは自信をなくしてしまいます。
でも、療育で**「ちょっと頑張ればできる課題」をクリアしていくことで、自己肯定感が育ちます。**
「できないことを直す」のではなく、「できることを増やす」ことが、何よりも大切なのです。

療育は、短期間で劇的な変化を生むものではありません。
でも、小さな積み重ねが「その子らしく生きやすくなる未来」につながっていきます。

まとめ:療育を前向きに考えよう

「療育が必要かどうか分からない…」
「今のままでいいのか迷っている…」

そんな不安を抱えている方も多いかもしれません。
でも、療育は決して「特別なもの」ではなく、「お子さんがより生きやすくなるためのサポート」 です。

発達障害の特性は、「できないことを直す」のではなく、「できることを増やす」関わり方によって、大きく変わります。
療育を通じて、お子さんが「自分のペースで成長できる環境」を整えることで、安心して日々を過ごせるようになります。

もし、
✔︎ 「今の療育が合っていない気がする…」
✔︎ 「他の施設の支援も試してみたい」
✔︎ 「もっとお子さんに合った環境を探したい」

と感じているなら、一度違う施設を見学してみるのも一つの選択肢です。
お子さんにとって最適な療育を見つけることは、未来の可能性を広げる大切な一歩 になります。

「療育は意味がない」と感じている方こそ、ぜひ一度、お子さんの特性に合った環境を探してみることをおすすめします。

凹凸凸凹保育園の療育について

「どんな療育がうちの子に合うのか分からない…」
そんな悩みを抱えている方に、凹凸凸凹保育園の**「保育型療育」**をおすすめします。

✔︎ 保育型療育とは?

凹凸凸凹保育園では、**「遊びや生活の中で、自然にスキルを身につける」**ことを大切にしています。
子どもたちは、ただ座って勉強するのではなく、日々の活動の中でコミュニケーションや生活スキルを学んでいきます。

・9〜16時の長時間預かりで、日常生活を通じた療育を提供
・少人数のグループ活動で、お友だちとの関わりを学ぶ
・朝の会・昼食・お昼寝の習慣づけで生活リズムを整える
・ことば・身支度・食事の練習を、遊びながら楽しくサポート

「特別な訓練」ではなく、**「お子さんが無理なく成長できる環境」**を整えることが、私たちの療育の特徴です。

「今の療育が合わないかも…」と感じている方は、ぜひ一度、見学にいらしてください。
お子さんにとって**「心地よい療育の場」**を一緒に見つけていきましょう!

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所在地:さいたま市南区南本町1-14-8 エスポワール南浦和202号室
営業時間:9:00〜16:00(児童発達支援)
対象年齢:未就学児(1歳半〜6歳)
🚃 最寄駅:南浦和駅より徒歩4分

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お子さんの未来を一緒に考えていきましょう!✨