編集チーム/凹凸凸凹保育園
2025年02月03日
「発達のことで夫婦で意見が合わない…」
お子さんの成長を見守る中で、夫婦の考え方がすれ違うことは珍しくありません。
「私は療育が必要だと思うけど、夫(妻)は『様子を見よう』と言う…」
「発達の相談をしたいのに、パートナーが関心を持ってくれない…」
「子どもの将来を考えると不安なのに、話し合うたびに衝突してしまう…」
このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
発達の課題に関する意見の違いは、決して特別なことではありません。
むしろ、それぞれの価値観や経験からくる自然な違いなのです。
大切なのは、「どちらが正しいか」を決めるのではなく、お子さんのより良い成長のためにどう向き合っていくか を夫婦で一緒に考えていくこと。
本記事では、意見の違いが生まれる理由と、夫婦の対話をスムーズに進めるための心理学の知見を交えながら、療育をどう進めていけばよいかを考えていきます。
「お互いを理解し、子どもの未来を一緒に考えるヒント」をお届けします。
療育をめぐって夫婦の意見が食い違うのは、決して珍しいことではありません。
お互いにお子さんのことを大切に思っているからこそ、見ている視点や考え方が違うのです。
意見の違いが生まれる主な理由として、以下のようなものが考えられます。
「子どもは成長とともにできることが増えていくから、焦らなくていい」
「早めに支援を受けた方が将来の選択肢が広がる」
どちらの考えも間違いではありませんが、発達に関する知識や経験が異なると、見解が食い違うことがあります。
発達の遅れを指摘されたとき、「うちの子に限って…」という思いがよぎることもあります。
特に、「今は様子を見るべき」と考える親御さんの中には、無意識のうちに「できればこのまま普通に育ってほしい」という願いを持っていることもあります。
自分が育った家庭環境によって、「子どもをどう育てるべきか」の考え方が異なります。
例えば、厳しくしつけることが大事だと思っている人と、できるだけ子どもの気持ちを尊重したいと考えている人とでは、療育に対するスタンスも変わってきます。
発達の課題は、すぐに明確な答えが出るものではありません。
「療育を受けても変わらなかったらどうしよう?」
「逆に、何もしないことで子どもが困る未来になったら…?」
選択肢が多いからこそ、「何が正しいのか分からない」という不安が、意見の対立を生むこともあります。
このように、夫婦で意見が違うのは「どちらが間違っている」わけではなく、それぞれが「お子さんを思うがゆえに持つ視点の違い」なのです。
次のコラムでは、このような違いが生まれる背景を心理学の視点から解説します。
コラム①:確証バイアスとは?
夫婦の間で意見の違いが生じる背景には、「確証バイアス」 という心理的な傾向が関係していることがあります。
確証バイアス とは、自分がすでに持っている考えに合う情報ばかりを集め、反対の意見や新しい情報を無意識に避けてしまうこと を指します。
例えば…
「療育は必要ない」と考えている場合
「成長とともに自然とできるようになる」という情報を重視し、「早期療育が効果的」という意見には耳を傾けにくくなることがあります。「今すぐ療育を受けるべき」と考えている場合
「療育を受けた方がいい」という情報ばかりを集め、パートナーが「少し様子を見よう」と言うことに強い不安を感じることも。このように、確証バイアスがあると、お互いに「自分の意見のほうが正しい」と感じやすくなり、夫婦の意見が対立しやすくなります。
では、どうすればいい?
確証バイアスに気づくことが第一歩です。
「もしかすると、自分は自分の考えを正当化しようとしているかもしれない」と意識するだけでも、冷静に相手の意見を聞きやすくなります。また、パートナーの意見を一度受け入れた上で、「こういう考え方もあるよ」と柔らかく伝えることが、建設的な話し合いにつながります。
夫婦のどちらかが「正しい・間違っている」ではなく、お子さんにとって何がベストなのかを一緒に考える ことが大切です。
次の章では、「話し合いが平行線になりがちなときの対処法」について詳しく見ていきます。
「何度話しても平行線のまま…」
「意見がぶつかると、結局どちらかが折れるだけ…」
療育について話し合おうとしても、意見がまとまらず、かえってお互いにストレスを感じることもありますよね。
そんなときに試してみてほしいのが、「お互いの前提を整理する」 という方法です。
「どうして療育が必要だと思うのか?」
「なぜ今はまだ様子を見るべきだと思うのか?」
こうした考えを、ただ言葉で伝えるのではなく、紙に書き出してみる のがおすすめです。
例えば…
療育を早く始めた方がいいと思う理由 → 「早期支援が効果的だと聞いた」「子どもが困る前に対策したい」
様子を見たいと思う理由 → 「発達には個人差がある」「今の段階では判断が難しい」
こうして整理すると、「意見が違う」のではなく、「見ている部分が違う」ことに気づけるかもしれません。
「どちらが正しいか」を決めようとすると、話し合いは対立しがちです。
でも、大切なのは 「お子さんにとってどんな選択肢があるか?」を一緒に考えること。
例えば…
✔︎ まずは児童発達支援の見学に行き、情報を集める
✔︎ すぐに療育を始めるのではなく、半年後に再評価することを決める
✔︎ 保健センターや専門家の意見を聞いてみる
話し合いの目的を、「お互いを説得すること」ではなく、「お子さんに合う方法を見つけること」にシフトするだけで、夫婦の対話は前向きなものになりやすくなります。
このような話し合いの進め方には、実は心理学的な背景があります。
次のコラムでは、「バウンダリー(境界線)」という考え方 について詳しく解説します。
コラム②:バウンダリー(境界線)を意識する
夫婦で話し合うとき、「自分の意見を通したい」という気持ちが強くなりすぎてしまうことはありませんか?
それは、無意識のうちに 「相手を自分の考えに従わせようとしている」 状態になっているからかもしれません。
こうした対立を防ぐために大切なのが、心理学で言う 「バウンダリー(境界線)」 という考え方です。
1. バウンダリーとは?
バウンダリーとは、「自分と相手の間にある、適切な境界線」のこと。
お互いに違う人間である以上、「考え方が違うこと」は自然なことです。でも、この境界線が曖昧になると…
「私はこう思うんだから、あなたも同じ考えでいてほしい」
「私の意見に従ってくれないと、認められていない気がする」
といった感情が生まれ、衝突しやすくなります。2. バウンダリーを意識すると、対話が変わる
バウンダリーを意識すると、こんなふうに考えられるようになります。
✔︎「私はこう思うけど、あなたはどう考えている?」
✔︎「あなたの考えも尊重しながら、一緒にお子さんにとって良い方法を考えよう」つまり、「どちらが正しいか」ではなく、「お互いの違いを認めつつ、共通点を見つける」という姿勢に変わるのです。
これは、療育について話し合うときだけでなく、子育て全般においても大切な考え方 です。
「パートナーは間違っている」ではなく、「自分と違う視点を持っている」と捉え直すことで、話し合いはずっとスムーズになるはずです。
次の章では、「夫婦で協力して、お子さんにとってベストな選択をするための方法」を考えていきます。
療育について夫婦で意見が食い違うことは珍しくありません。
大切なのは、「お互いの違いを認めつつ、一緒にお子さんに合った選択をしていくこと」です。
では、具体的にどんな工夫をすれば、夫婦で協力しながら療育を進めていけるのでしょうか?
夫婦の対話が噛み合わないときは、「何を大事にしているのか」が明確になっていないことが原因のこともあります。
例えば、次のような質問をもとに話し合ってみるのも良い方法です。
✔︎ 「療育に対して、どんな期待を持っている?」
✔︎ 「子どもが将来どんなふうに成長してほしいと思う?」
✔︎ 「自分が小さい頃、どんなふうに育てられてきた?」
✔︎ 「子どもにとって、一番の幸せって何だと思う?」
こうした質問を通じて、「意見の違い」ではなく「大切にしていることの違い」 を知ることで、対立を防ぎやすくなります。
「療育が必要かどうか」に関しては、さまざまな情報があり、どれが正しいのか迷うことも多いでしょう。
そんなときこそ、夫婦で一緒に情報を集める ことが大切です。
例えば…
📌 児童発達支援の見学に一緒に行く
📌 療育に関する本を一緒に読む
📌 専門家の話を夫婦で一緒に聞く
こうして「同じ情報を共有する」ことで、考え方のギャップが少なくなり、共通の理解を持ちやすくなります。
療育を進めるかどうかを決めるとき、「今すぐ答えを出さなきゃ!」と焦ると、話し合いがうまくいかなくなることがあります。
でも、療育は「すぐに決めなければならないもの」ではなく、「子どもの成長に合わせて考え続けるもの」です。
だからこそ…
✔︎ 「半年後にもう一度、子どもの様子を見て決める」
✔︎ 「とりあえず見学に行って、どんな施設があるか知る」
✔︎ 「専門家の意見を聞いた上で判断する」
といった 「途中経過のステップ」を作る ことも、大事なポイントです。
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このように、「夫婦の意見が違うこと」は決して悪いことではなく、むしろ 「多角的にお子さんの未来を考えられるチャンス」 でもあります。
次のコラムでは、「親として子どもにどんな姿勢で向き合えばよいか?」を考えるために、「ペアレント・エフェカシー」という考え方を紹介します。
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コラム③:ペアレント・エフェカシーとは?
療育をどう進めるかを考えるとき、親として「これで本当に合っているのだろうか?」と不安を感じることはありませんか?
そんなときに意識したいのが、「ペアレント・エフェカシー(親としての自己効力感)」 という考え方です。
1. ペアレント・エフェカシーとは?
ペアレント・エフェカシーとは、「親が自分の子育てに自信を持ち、適切な対応ができると感じる力」 のこと。
つまり、「自分の関わりが、子どもの成長に良い影響を与えている」 と実感できることが、親自身の安心感にもつながるのです。
この感覚が強いと…
✔︎ 子どもの行動に対して、冷静に対応できる
✔︎ 療育について「自分たちで判断できる」という自信が持てる
✔︎ 夫婦で協力して子育てを進めやすくなる逆に、この感覚が弱いと…
⚠ 「うまく対応できない」と感じて、焦りや不安が増える
⚠ 「何をしても意味がない」と思い、必要なサポートをためらってしまうこのように、「親がどう感じるか」が、療育の進め方にも影響を与えるのです。
2. ペアレント・エフェカシーを高めるには?
親としての自信を持つためには、以下のような工夫が役立ちます。
✔︎ 「できていること」に目を向ける
→ 「子どもが成長した瞬間」を意識的に記録すると、親自身の手応えも感じやすくなります。✔︎ 「頼れる場所」を増やす
→ 夫婦だけで解決しようとせず、専門家や児童発達支援施設のスタッフと相談することで、安心感が生まれます。✔︎ 「小さなステップ」を大事にする
→ 「療育を決めるかどうか」という大きな決断ではなく、「まずは見学に行く」など、一歩ずつ進めることを意識する。療育を進める上で、「夫婦で正しい選択をしなければならない」 というプレッシャーを感じることもあるかもしれません。
でも、どんな選択をしても、「それが子どもにとって最善のサポートにつながるように考え続けること」が大切です。
次の章では、「最初の一歩としてできること」 を具体的に紹介します。
療育について夫婦で話し合う中で、「結局どうすればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
でも、大切なのは 「今すぐすべてを決める」 ことではなく、「少しずつ前に進むこと」 です。
療育のことを考え始めたばかりの段階では、「どこに相談すればいいのか分からない…」と感じることもあるでしょう。
そんなときは、まず 「知ること」 から始めてみませんか?
✔︎ 児童発達支援の見学に行ってみる
→ 実際の療育の雰囲気を見て、どんなことをしているのかを知る。
✔︎ 発達に関する本を読んでみる
→ 科学的な知見を知ることで、療育の意味や方法を理解しやすくなる。
✔︎ 専門家に相談してみる
→ 保健センターや児童発達支援施設では、療育に関する無料相談を受け付けているところも多い。
まずは「どんな選択肢があるのか」を知ることが、次の一歩につながります。
「療育をする・しない」の二択ではなく、「今の段階でできることは何か?」 を考えてみることも大切です。
例えば…
📌 夫婦で「お子さんの成長記録」をつける(気になることを書き出す)
📌 療育に関するセミナーやイベントに参加する
📌 児童発達支援の体験プログラムに申し込む
「いきなり大きな決断をしなくてもいい」と思うと、気持ちも少し軽くなるはずです。
意見が違っていても、最終的に目指しているのは 「お子さんが元気に、楽しく成長できること」 ではないでしょうか?
だからこそ、話し合いのときに、こんな問いかけをしてみるのもおすすめです。
✔︎「私たちが一番大切にしたいのは、子どものどんな成長?」
✔︎「この子が楽しく生活できるように、どんな環境を整えたい?」
「どちらが正しいか」ではなく、「どんな未来を目指すのか」を夫婦で共有できると、お互いの意見も自然と歩み寄れるようになります。
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夫婦の意見が違うことは、決して悪いことではありません。
むしろ、「それだけお子さんのことを真剣に考えている証拠」 です。
だからこそ、焦らず、少しずつ。
「今できること」から始めてみませんか?
次の章では、南浦和で児童発達支援を提供する 「凹凸凸凹保育園」 の特徴についてご紹介します。
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療育を進める上で、「どんな施設があるのか知りたい」と思う方も多いのではないでしょうか?
南浦和の児童発達支援施設「凹凸凸凹保育園」 は、保育園のような環境でお子さんが安心して成長できる「保育型療育」を提供しています。
✔︎「保育型療育」だから、生活の中で成長できる!
→ 朝の会や昼食、遊びを通じて、ことば・社会性・身支度の力を育みます。
✔︎ 少人数制で、一人ひとりに合わせた支援
→ 大人数が苦手なお子さんも、安心できる環境で無理なく経験を積めます。
✔︎ 9時~16時の長時間療育で、じっくりサポート
→ 日々の生活を通じて、子どもが「できること」を増やしていけます。
✔︎ 遊びながら、楽しく学べる環境
→ 工作・運動・リズム遊びなどを通じて、感覚や身体の発達をサポート!
療育は、「特別なことをする場所」ではなく、お子さんが安心して成長できる環境をつくること です。
「うちの子にはどんな支援が合うんだろう?」と感じたら、ぜひ一度、見学にお越しください!
「どんな雰囲気なのか見てみたい」「うちの子に合うかどうか知りたい」
そんな方のために、随時見学・体験を受付中です!
💡 ご希望の方は、お問い合わせフォームよりお申し込みください!
📍 凹凸凸凹保育園
所在地:さいたま市南区南本町1-14-8 エスポワール南浦和202号室
営業時間:9:00〜16:00(児童発達支援)
対象年齢:未就学児(1歳半〜6歳)
🚃 最寄駅:南浦和駅より徒歩4分
🔗 公式HPはこちら
https://lit.link/bocodeco
🔗 見学申し込みはこちら
https://business.form-mailer.jp/lp/c31dd896268748
お子さんの未来を一緒に考えていきましょう!✨